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役立たずなものたち
―だまされちゃだめ!英語学習のタブーたち―

 英語学習をしていれば、だれでも少なからず「使えない」教材や勉強法に出会うものでしょう。ここではそんな英語学習に関する失敗談をご紹介します。名づけて、「役立たずなものたち―だまされちゃだめ!英語学習のタブーたち」です。皆さんが私の経験を他山の石として同じ間違いを繰り返さないようにして下さることを祈ります。
(注意:このページの内容はすべて作者の主観によるものです)

使えない(?)英語勉強法たち

使えない(?)英語教材たち

使えない(?)英会話スクールたち

使えない(?)英語資格試験たち

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使えない(?)英語勉強法たち

 「やさしいビジネス英語」の聞き流し

 NHKラジオで昔放映されていた番組に、「やさしいビジネス英語」というラジオ英語講座がありました。この番組を色々な方が薦められていたので、私は高校三年生の8月から2月くらいまで、この番組を聞いていました。ただ、番組のレベルが非常に高く、しかもテキストも買わずにただ聞き流していたため、半年くらいやっても何の勉強にもなりませんでした。番組の会話は意味のある英語ではなく、いつまでたっても「ノイズ」にしか聞こえませんでした。

 大学入学を目前に控えた3月に、「このままではいけない!」、と思い、まずはワン・ランク下の「ラジオ英会話」を丁寧にやりました。そして、ある程度リスニングの力がついたところで、「やさしいビジネス英語」に戻ってみました。今度はただ聞き流すだけではなく、テキストを買って判らないところを一つ一つ確かめ、自分のものにしていこうという努力を始めました。

すると、なんとひと月くらいで「ノイズ」が意味の判る英語に変わっていくではありませんか!

 この経験から、@どんなお薦めの教材でも使い方を誤っては何の効果もない、A半年の聞き流しより一月の精聴のほうが効果がある、Bラジオ講座はきちんと自分のレベルにあったものを選ばねばならないという結論が導き出せますね。このことにはじめから気づいていれば、高校3年生の半年間を棒に振らずにすんだのに……(聞き流しと精聴に関しては、「はじめに」のコーナーも参照)。 

 「やさしい」ビジネス英語の悲劇

 やさしいビジネス英語はすばらしい番組ですが、その名前ゆえに誤解を呼び、敬遠してしまうことがあるようです。まず「やさしい」ビジネス英語という題名なのに、この番組は全くやさしくありません。NHKのラジオ講座の中で最も難しい番組です(最適ラジオ講座の選び方参照)。

 だから、上級者の方、やさしいんだから自分には簡単すぎるだろう、と思わないで下さい。初心者の方、やさしいんだからこの番組から聞き始めよう、とも思わないで下さい。


 一説によると、「ラジオ講座の中で最も難しいこの番組が『やさしい』と感じられるようになるほど、みなさん勉強しましょう」という意味をこめて、「やさしいビジネス英語と名付けられたそうです。そういう意味をこめること自体はいいのですが、ちょっと紛らわしいネーミングですよね。

 やさしい「ビジネス英語」の悲劇

 また、やさビジはやさしい「ビジネス英語」でもあるために多くの誤解を呼びます。「ビジネス英語」というタイトルではありますが、ビジネスに限らず社会・文化・教育など幅広いトピックを扱っているため、ビジネスマンに限らずどんな方にもお薦めです。
 私は友達によくこの番組を薦めるのですが、「え〜、でもビジネスなんでしょ」と言ってほとんどの人が興味を示しません。とてもいい番組なのに、残念です。

 ということで、「やさしいビジネス英語」が「やさしく」も「ビジネス英語」でもないことに注意しましょう。

 追記: と上のようなことを書いていたら、2002年4月に、「やさしいビジネス英語」は、「ビジネス英会話」に名前が変わりました。名前が変わったことで、とりあえず、ネーミングによる一つめの誤解をする方はきっといなくなることでしょう。良かったですね。
 

 24時間英語放送の甘い罠

 1日中英語で放送しているラジオ局、あるいはケーブルテレビなどがあります。私は英検二級レベルの頃、それらを1日中つけっぱなしにしていた時がありました。でも、誰も解説してくれないため判らないところは判らないままで、全くプラスにはなりませんでした。いや、正確には判らないことでフラストレーションがたまり、英語が逆に嫌いになり、むしろマイナスに作用したのではないか、という気がします。
 TOEICで満点をとりアメリカ留学中の今では、ほとんど問題なく判るため、テレビやラジオは活用しています。でも、英検二級レベルでは、ストレスがたまる上に効率も悪い勉強法だったと思います。聴いているだけでほとんど理解できるというレベルに達するまでは、トランスクリプト・解説つきの教材でこつこつがんばりましょう。

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使えない(?)英語教材たち

 TOEFL Grammar Workbook

 はじめてTOEFLを受けた時、文法セクションが他のセクションに比べて6点も低く足を引っ張っていました。そこで、2回目受験するにあたっては、「文法を頑張ろう」、と心に誓っていました。そこである人に相談してみると、「それなら、文法の問題集を買いなよ。日本のも幾つかあるけど、アメリカの出版社が出している本の方がレベルが高いからいいよ」と言われました。そこでARCO(註:日本の出版社、アルクではありません)というアメリカの出版社が出しているこのTOEFL Grammar Workbookを買ったのですが……。
 どうも初心者用らしく、練習問題などで使われている単語が中学生レベルでした。TOEFLの試験はアメリカの大学に留学を考えている人が受けるものなので、実際に出題される単語はずっと難しいのです。しばらく勉強してみましたが、この本では何のTOEFL対策にもならない、ということに気がつくまでにそう長くはかかりませんでした。
 また、この本にはTOEFLには絶対出ないような文法事項も解説されています。日本の長本吉斉先生らの類書に比べると試験の分析が甘いようです。今回の教訓は、洋書でかっこいいからといって、内容がいいとは限らない、でした。

 

TOEFLtest620点

 このページのいろんなところでお薦めしている教材です。すばらしいです。文法事項の解説は丁寧だし、TOEFLの傾向分析も見事です。「この手の問題は○回に一回出題されるとか」、「出題されるとしたら前半か後半か」、などのデータもあるので無駄な勉強をせずに済みます。この本のおかげで私のTOEFLの文法セクションは57点から一気に11点上がり満点の68点になったのです。

 ところで、この本にはほとんどの本と同様、愛読者カードがついていました。そのこと自体はたいして珍しくないのですが、著者から返事が返ってきた時にはびっくりしました。しかも、私の指摘に対して、A4の紙一枚にびっしりと解答がしるしてあるのです。今まで色々な本の愛読者カードを書いてきましたが、そんな経験はもちろん生まれてはじめてでした。あまりに感動した私はその返事にまた返事を書こうと思ったくらいです(めんどくさいのでやめましたが)。この本の著者は代々木にあるTOEFL・TOEIC特化型専門校(註参照)の代表さんらしいのですが、その学校でも生徒一人一人を丁寧に指導してくださるのでしょう。

 でも、解答の中で2つほど面白いことがありました。まず、その本はTOEFL test620点という割には620点クラスの問題は少なく、ほとんどが470点とか530点レベルの問題ばかりでした。そこで、「この本は『TOEFL test620点』という題名なのに、なぜ470点とか530点レベルの例題ばかりなのでしょうか?。」と私ははがきに書きました。すると、先生はおっしゃいました。「はい、その通りです。だから、私はこの本を『TOEFL test550点』という題名で出そうと思っていたのですが、出版社の○○さんに『それでは売れない』と言われ題名を変えたのです。何なら本人に電話して確かめてみてください」。そして、そこには○○さんの電話番号までもが記されていました……。

 また、その本にはTOEFLの本試験一回分に相当する模擬試験が載っているのですが、「もうちょっと模擬試験の分量があるとよいと思う」、と私は書きました。すると、「中田さんはまだ大学生なので、世間の実情、特に出版界の実情をご存知ないと思いますが……」という枕詞の後にうんちくが続きました。質問されたからただ要望を書いただけなのに……。

 でも、やっぱりいい本だと思います。本当は「TOEFL test550点」だとしても、しっかりやれば文法で満点取れるくらいの内容です。もしご購入されたら、アンケートはがきは捨ててしまわずに投函しましょう。先生からすてきなお返事がいただけると思います。

(註:kame様から『TOEFLtest620点』の著者が代表を勤められている英語学校についての情報を頂いたのでここにご紹介致します。「わたしはTOEIC・TOEFL特化型のあの学校に通ったことがありますが、良かったですよ。ただし、料金がむちゃくちゃ高い。」とのことでした。やはり参考書の出来にひけをとらない質の高い授業が展開されているようです。貴重な情報をどうもありがとうございました!。)

 

徹底攻略TOEIC文法編

 はっきりいって表紙のデザインがあまりいけてないです。いけてないというか、非常にわかりづらいです。私は紀伊国屋にこの本をいわゆる「指名買い」しに行ったのですが、お店の人にきくまでこの本がどこにあるのか見つけられませんでした。TOEIC本のコーナーのかなり判りやすい位置に山積みになっていたにも係わらず。内容が良ければ表紙がダサくても買ってくれるはず、という信念が貫かれているのかもしれませんが、こんな表紙デザインではその前に手に取る人がいるのかどうかが疑問です。

でも、内容はかなりの力作です。なんと700ページにも及ぶ大容量。それを考えれば、文法オンリーの本でCDもついてないのに、価格が2000円の大台にのっているのもうなずけます。前半の約300ページはTOEIC形式の文法問題を解説した「問題集」であり、後半の残り400ページはあらゆる文法事項を網羅した「参考書」となっています。

 このように内容はいいのですが、残念なことに使い勝手がかなり悪いです。特に1つの事項を学習するのに色々なページを行き来しなくてはいけないのが面倒です。たとえば78ページに『関係詞の選択』というコーナーがあります。そこには詳しくは後半の「参考書」中の「関係詞」の項を参照、とあります。でも、「関係詞」の項が何ページにあるのかは書いてないので78ページから3ページの目次に戻らなくては行けません。目次によると、「関係詞」の項は550ページにあることが判ります。そこを一通り読んだらまた550ページから78ページの『関係詞の選択』に戻ります。そのページには練習問題が載っているのですが、その回答があるのは今度は99ページです。というように、1つの文法事項を学ぶのに78ページ―3ページ―550ページ―78ページ―99ページ―78ページと何度もページを往復しなくてはならないのです。

 700ページの大容量、ということから判るように、この本は普通の辞書くらいの重さがあります。その本をいったりきたりしているとかなり手首が疲れてきます。あまり長時間の御使用はお薦めできません。「関係詞の項を参照」と書くだけでなくページ数まで書いてくれたり、問題と解答をくっつけたり、いっそのこと「問題集」と「参考書」という2冊のコンパクトな本にしてくれたらいいのに、とこの本を使いながら感じるのは私だけではないはずです。でも、TOEICの文法を学びながら筋力トレーニングにもなる、というかなり画期的な本です。

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使えない(?)英会話スクールたち

 私は英会話学校の無料体験レッスンめぐりをするのが好きです。確かに学校などの説明を延々と聞かされるのはつらいですが、行けばだいたい「レベルチェック」と称して外国人講師と話せますし、説明する日本人はどうにかして私を入れようと缶ジュースくらいのサービスはしてくれます。一度昼ご飯をおごってもらったこともありました。ということで、かれこれ10くらいの英語学校を体験してきましたが、そこでも色々と面白い経験をしました。ということで、私の体験談を披露します。

もっと色々な人たちの体験談を読みたい方は、以下のサイトへ!
英会話Schoolじゃぱん (様々な英会話スクールのシステムが比較されている。また、豊富な体験談も掲載されており、英会話学校に通うことを検討されている方にお薦め!)
関西 英会話スクール潜入記 (様々なスクールの紹介・体験記を掲載。管理人自身のベルリッツ体験記もあり。ただし、関西限定)
100万人の英会話スクール 

 某中堅英会話学校No.1

 私はここに通っていたのですが、何度か面白い経験をしました。そのうちのいくつかをご紹介します。

 その@ 国連英検実施協力校だろう!

 このスクールは国連英検実施協力校というのがウリなようで、パンフレットにも大々的に書かれており、勧誘する人もそれを誇りにしているようでした。確かに、国連英検対策クラスなどは開講されており、対策本なども販売されています。でも、講師・職員の中には国連にも国連英検にも全然詳しくない人がいるようです。たとえば、私はA級とB級の二次面接試験を受けることになっていたのですが、面接はそれぞれの級ごとに行われるのか、それとも1つの面接で両方判断するのか受験票を見てもよく判りませんでした。それで教務にききに言ったら、あっさり「判りません」と言われてしまいました。がーん。

 また、国連・国連英検自体にそもそも関心がないのではないか、という講師もいるようです。私は国連英検対策クラスを取ったのですが、その時のネイティブ講師は、「何で君たちそんな試験に興味あるんだか教えてくれ。国連なんてお金と時間の無駄じゃないか」と豪語してはばかりませんでした。私はそれより、「じゃあ、どうしてあなたはこのクラスを受け持ったんですか」と突っ込みたくなってしまいました。また、その授業の次の日が日曜日であったため、彼は「みんな明日の予定はなんなんだい?」ときいてきました。私はその日に国連英検の二次面接試験を受けることになっていたのでそのことを言うと「それはそれはすてきな日曜日の過ごし方だね」と皮肉を言われてしまいました(これがいわゆるアメリカン・ジョークというやつなのでしょうか。私には判断しかねますが……)。

 そのA 引用したら出典くらい明記しろ!

 その学校の教科書で「安楽死」がテーマのレッスンがありました。教科書にはarticleとしてインターネットの「安楽死賛成派」のホームページと「安楽死反対派」ホームページからそれぞれ記事が丸写しで載っていました。しかし、ホームページのアドレスなどは書かれていませんでした。私はそのホームページの実物を確かめたかったので、教務に「あの記事のもとになっているホームページのアドレスを教えてください」と頼むと、「判りません、自分で検索してください」と言われてしまいました。「どこかから引用したら出典くらい記すべきだろー」、と思うと同時に、「自分たちで作った教科書なんだから少し調べれば判るんじゃない?」、と感じずにはいられませんでした。

 そのB 何かあったら直接言ってくださいね……。

 この英会話学校の授業が終わり、一安心して私はスクールを出ようとしました。するとその時、今まで話したこともないスタッフの方と目が合いました。「あ、中田さんですね?」と言ったその女性の胸には、「新宿校主任」のバッヂがついていました。「そうか、俺はなぜか有名人なんだ」と気を良くしたのですが、その後彼女から発せられた言葉は……。
 「ホームページにいろいろ書いてくださっているそうで。今度何かあったら直接言ってくださいね……」でした。一応作り笑いを浮かべ、二言三言述べ、私がそそくさとその場を後にしたのは言うまでもありません。ごめんなさい。でも私にも悪意はないので、思わせぶりな伏せ字はやめることにしました(註:以前は「某英会話学校」ではなく、もっと露骨だったのです)。

 上記のスクールに通われている、ヤスダ様から頂いたメールをご紹介します。

 ○○では、私もいやな思いをしました。やはり国連英検がらみです(笑)。先日、秋の国連英検を申し込もうと授業の始まる20分前に校舎に行って、受験申込書を出したのですが、教務のお姉ちゃんが、申し込みの仕方がわからないようで…「ねえ、これどうやってやるの?」とかいう言葉が飛び交っていました。なんか心配だなーという私の心配をよそに時は刻々と過ぎるばかり…ついに授業開始のチャイムが鳴ってしまったのです(ここまでの所要時間20分)。ついに私はきれて「これから授業受けるので急いでくれませんか?」と声を荒げてしまいました。もう、授業には遅刻するし、怒鳴ったせいで皆には注目されるし最悪です。やっぱり、○○は国連英検なんかに力入れてないんだなあと思わずにはいられない状況でした。

 でも、○○は悪くないです。特に中級者以下には。S以下のテキストはすごくよくまとまっていてCDもついてるしためになります。中田さんのおっしゃるテキストの条件は満たしています。日本語訳もついていますので。自分で通信講座やラジオ講座をできない人にはお勧めです。授業自体はそんなに悪くないんだから本当に教務の人をきちんと教育してほしいと思います。なんか、怒鳴ったせいで○○の授業から足が遠のいている今日この頃です。 

 某中堅英会話学校No.2

 私は一度ここの体験レッスンを受けに行きました。ここはTOEIC対策クラスが1つのウリなようで(そういう学校は数多いと思いますが)、説明してくれた人はしきりにTOEIC、TOEICと繰り返していました。「就職の時TOEICあるといいですよー」「大学生の内にとっておくべきですよー」という具合に。その人は私に、「ところでTOEIC受けたことありますか?。」ときいてきたので、私は「はい、一度」と答えました。すると「何点でしたか?。」ときかれたので、「895点です」とその時の点数を私は言いました。そうです、次の瞬間なのです。彼女の化けの皮がはがれたのは。「へーえ、ところでTOEICって何点満点でしたっけ?。900点?」と信じられないようなせりふが彼女の口をついて出てきました。あんた、実はTOEIC受けたことないんだろう、知ったかぶりやがってこのマニュアル人間が!、と思わず突っ込みたくなった気持ちを抑えるのに私は必死でした。

 まあ、でもそれ以外の点は結構よさそうな学校でした。授業中じゃなくてもロビーにはネイティブ講師が待機しているため、(うまくつかまえられれば)スピーキングの練習ができます。また、レッスンとは関係のない大学の宿題などで判らないことがあっても教えてくれるそうです。それに、一度入ればほったらかしのほとんどのスクールとは違い、「生徒が確実に上達するように週一回は必ずレッスンに来てもらっています」、となかなか面倒見のよさそうな一面もうかがえました。でも、一つ要望があります。この学校のキャッチ・フレーズは、「育ちの良い」英会話学校なのですが、スタッフもちゃんと「育てて」欲しいのです。

 

 某中堅英会話学校No.3

その@ コーヒーと昼食―どうもごちそうさまでした―

 この学校の人は私を入れようと必死だったのか、体験レッスンなどで四回くらい来校しました。池袋校で体験レッスンを受け、「つまらなかったです」と言うと、「新宿には評判の良い講師がいますから」と言って、新宿でも体験レッスンを受けさせてくれました。じゃあ、池袋で普段授業を受けている人はどうなるんだ、と私は内心思っていました。でも、缶ジュースを出してくれたのも、昼ご飯をおごってもらったのもこの学校の方です。

 この学校の一番の疑問点は「教科書がない」ということをウリにしている点です。教科書というのはこういう順序でこういうことを勉強していけば、確実に英語が上達しますよ、ということをまとめた本ですよね。それを授業で使わないのはなぜでしょう?。「ホームスティと同じ原理で英語を使う環境にいればいいんですよ」、とか言っていましたが、非英語圏に住んでいる日本人にはそれが効率のいいやり方だとは思えませんでした(このへんのことはなぜ我々に英語学習は難しいのか、も参照して下さい)。

そのA コーヒーと昼食―これからは期待できない?―
 アルクのLanguage Expoというイベントが2000年3月にありました。外国語学習の教材、スクールなどが一堂に会す展示会のようなものです。このスクールはExpoにブースを出していたので、レベルチェックを受けてみました。すると、私のレベルは5段階の真中のレベル3と判定されました。1999年の7月くらいに来校した時は、一番上のレベル5と判断されたのですが。1から5の5段階しかないのに、レベル3とレベル5では随分大きな「誤差」ですよね。

 また、この学校は最近月謝制になったそうです。ゆえに、「いきなりぽんと20万、30万も払っていただく必要がなくなったんですよ」、と営業の方はおっしゃっていました。更に彼は、「だから無理に勧誘してもやめる人はひと月ですぐにやめてしまうので、無理に勧誘するのはやめました」と言っていました。おやおや、思わず本音が出てしまいましたね。それじゃあ、もう学校見学に行ってもコーヒーや食事をおごってくれることはないのかな?。

 某マイナー英会話学校

 体験レッスンに一度行きました。電話をして予約した時は、「それでは一番上のクラスで受けていただきます」ということになっていたはずなのに、いざ行ってみると一番下のクラスでした。なんでそんな手違いが起こるんでしょう?。また、この学校の方はあまり勧誘に熱心でなく説明は5分くらいで終わりました。電話をした時も「え?、どこでうちのことを知られたんですか?」と逆に不思議がられてしまいました。うーむ……。

 

 某大手英会話学校No.1

 有名すぎるので私はなんだか気恥ずかしくて体験レッスンに行けません。友達に二人行っている人がいますが、二人とも気に入ってるみたいです。「気楽な英会話」、というイメージがCMなどであるのですが、話によると結構文法を熱心に指導してくれるそうです。あと、掲示板にも時々ご登場されているSHOWさんは有効に活用なさっているそうです。気になる方はSHOWさんのホームページへどうぞ。

 

 某大手英会話学校No.2

 レベルチェックと説明を聞きに一度うかがいました。さすがに大手のところだけあって、しっかりしているなあ、という印象でした。講師も受付の方も品が良かったです。でも、この学校のメソッド(ナチュラル・アプローチとも呼ばれる)は、幼児が言語を学ぶように我々も学ぼう、というものだそうです。だから、母国語も一切介さないそうです。でも、大人には幼児のような記憶力もないし、幼児のようにその言語に浸っているわけでもないので、難しいんじゃないでしょうか?。それよりも、大人には大人なりの思考力とか推察する力とかがあるので、そういう力を有効に生かせる学習法というのがあるのではないでしょうか?。というのが私の個人的な意見です。でも、このスクールは非常に歴史もありそれなりの効果をあげているそうなので(ダイアナ妃もここでフランス語を覚えたとか)、皆さん自分の目で確かめてみて下さい。

 

某大手英会話学校No.3

 通訳ガイド国家試験と言う資格試験がありますが、その対策ならこの学校の独壇場です。また、この学校は圧倒的な資金力を誇っているようで、広報活動に非常に熱心です。資料請求をすると学校紹介カタログはもちろん、学校紹介ビデオ、合格者体験談の収録された本、合格者体験談の肉声テープ、学校説明会録音テープ、はては名誉顧問元イギリス首相サッ○ャー氏の講演テープまでありとあらゆる物が届きます。また、はがき作戦も盛んで毎週一枚くらい来ているんじゃないかと思うほどです。今日来たはがきには、「先着200名様に授業ライブビデオをプレゼント!」、とあります。ご希望の講師を指名できるそうです……。

 でも、これはすべて入る気なんかないのに資料請求をした私が悪いのだと思います。みなさんも興味本位で資料請求するのはやめましょう。

「後悔しないスクール選び」All About TOEIC・英語検定に私がした連載です)も参考になさってください。

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使えない(?)英語資格試験たち

○英語○定二級

 別にこの試験自体が使えない訳ではありませんが、この級の一次試験は悲惨な状況でした。ある大学が試験会場だったのですが、試験会場の隣では付属の中学校が運動会をしていました。わーわー歓声はもちろん、徒競走やダンスの時に常にスピーカーから流れてくる音楽がうるさくこちらはテストどころではありませんでした。リスニングだけでなく、すべてのセクションに影響しますよね。こんなに有名で受験者の多い資格試験なのに、そんなミスがあるとは残念です。

 しかし、試験後数日すると運営協会の方からお詫びの言葉と「点数を補正させていただきます」とのお手紙が。どこをどう補正したのか判りませんでしたがとりあえず合格点は越えていたので良しとしましょう。

 

○英検

 名前からすると英検のライバルみたいですが、受験者や社会的容認度の点で大きく前者に水をあけられています。この資格が実生活で役に立つ場面はほとんどないに等しいと言ってもいいでしょう。でも、出題される問題のほとんどが時事問題に関するものなので、この試験勉強をしていると自然にそういう問題に関心が持ててくわしくなれる、というメリットがあります。それを英語でやるので一石二鳥です。

 また、余談ですが名前がかっこいいので持っていると得した気分になります。英検ほどメジャーではない上に、世界的な組織があなたの英語力を保証しているかのようなので「おれ国連○検持ってるんだ〜」というとあなたには好奇と羨望のまなざしが注がれるかもしれません。でも、あんまりやりすぎるとウザがられので注意が必要です。

 

TOE○L

 一回110ドルという受験料は高いですね。大学留学を目指していた高校の友達は毎月受けていましたが、よくお金が続いたな、と思います。2000年の10月からはいよいよコンピュータ導入です。コンピュータが導入されると少し困りますね。キー押し間違えそうだし、目は疲れそうだし、ライティング・セクションなるものができて試験時間も増えます。

 でも、一番痛いのはペーパー試験だからこそ使えた小手先のテクニックがいくつか使えなくなってしまうことでしょう。たとえば、リスニングでは英文が流れてくる前にあらかじめ選択肢に目を通しておくことが出来なくなるそうです(コンピュータは英文が流れ終わるまで画面に質問を表示してくれない)。紙ならページをめくればいくらでも先読みできたのに……。

 また、再び試験会場のことになりますが初受験の時、送られてきた受験票を見て私はびっくりしてしまいました。なんと、某仏教系大学の礼拝堂が試験会場として指定されていたのです。会場に行くまでは、「なぜよりによって礼拝堂なんだろう」、と不思議で仕方ありませんでした。「リスニングの音がこだまして聞こえないんじゃないだろうか」、「試験開始の合図がベルじゃなくて『ゴーン』とかいう音だったらどうしようか」、「構内に入る時にはやはり祭壇に向かって一礼すべきだろうか」、などと私は色々と想像をめぐらせ心配してしまいました。でも、いざ行ってみると何のことはない、礼拝堂と言ってもただの講堂だったのでひと安心しました。そりゃそうですよね。快適に試験を受けることが出来たので良しとしましょう。

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注意:このページの内容はすべて筆者個人の主観によるものです。

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