英語を学ぶすべての人へ > 旧・語源で覚える英単語

.語彙の足りない日本人


 英語力をつける上で、語彙力の強化は欠かせません。外国語教育の分野では、語彙力は読み書きはもちろん、リスニングやスピーキングなどの、コミュニケーション能力をつける際にも欠かせないものだと言われています。

 しかし、残念ながら日本の英語教育において、高度な英語力を身につけるだけの語彙指導はなされていないのが実態のようです。文部科学省の「学習指導要領」では、中学・高校の6年間で、2,700単語を学習することが義務づけられています。しかし、2,700単語では、英語を高度に使いこなすには十分であるとは言えません。例をあげれば、TOEICやTOEFLで高得点をとるためには、約,8000語〜10,000語が、大学の教科書などの専門的な英文を読みこなすには、10,000語以上の語彙力が必要だと言われています。

 英語を自由に使いこなしたいと思ったら、中学・高校で学習した2,700語の語彙を、その3倍にも4倍にも増やすことが必要になってきます。

 英単語を覚えるための近道はありませんが、いくつかのテクニックを使用することで、語彙学習の効果を最大限に高めることができます。例えば、Victoria大学のNation教授は、著書の中で、

1) 語呂合わせで単語を覚える

2) 文脈から意味を推測する

3) 語源で単語を覚える


という3つのテクニックを紹介しています。「語呂合わせ」や「文脈からの推測」は皆さんおなじみだと思いますが、3番目の「語源で単語を覚える」とは、一体どういうことでしょうか?

 語源による英単語学習は、中学・高校で学習した約3,000語の語彙を、実践的な英語力をつけるために必要なレベルに引き上げるためのとっておきのテクニックです。

 このコーナーでは、語源による英単語学習の基礎を、判りやすく皆さんにご紹介してゆきます!
(参考文献)
Nation, I.S.P. (1990) Teaching and Learning Vocabulary Newbury House, Mass.

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註:) 「語源で覚える英単語」は、2003年8月にリニューアルしました。リニューアル後をご覧になりたい方は、「語源で覚える英単語(改訂版)」へどうぞ!
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